2011年09月27日

まえがき

まえがき

これは、ムラブリハンモックの名前の由来、ムラブリ部族の村を初めて訪ねた時のトラベルノートである。
この世に300人前後しか存在しない絶滅寸前のムラブリ族。失われたジャングルから出てきたのはつい四十年前、
誰にも見られずにずっと森の奥深くでひっそりと暮らしてきたムラブリ族。彼らの未来はもう森の中じゃない。太古の
昔から住んできた広~~い広~~~い森は木達が伐採されて食べ物が無くなって、もう生きていくことができない。
そして森を出てきて文明人に発見された。300人ってことはもう絶滅してもおかしくない人数だということはオイラでも
わかるさ。大きな問題は混血が広がっていくこと。そしてやがてはピュアなムラブリの血を
引くものがいなくなってしまうってこと。
出てきたら来たで生きていくために奴隷のような生活を送る羽目に・・・

最初にこの世界を見た彼らは何を思ったんだろう。いじめられたとき、服を身にまとったとき、バイクを見たとき。
いつも彼らのことを想像してきたが、やっと彼らに会える。現代人にメッセージを送る絶滅寸前の部族。
もう木を切るのはヤメナよって言ってる。ハンモックを吊るせる場所は木がある場所。
木に繋いで地球とコンタクトするハンモックが彼らのメッセージであり、それを伝えるのがオイラの仕事。
とりあえず、やっと会える。




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Posted by ハンモック専門店 -Mlabri Hammock- at 21:19│Comments(0)ムラブリを訪ねて【保存版】
 
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